BUMP OF CHICKENのベース担当の直井由文さんの不倫が報道されてから初めてのBUMPのラジオ『PONTSUKA!!』が2020年9月27日に放送されました。
直井さんの活動休止や、今後のBUMP OF CHICKENの活動については既に公式HPより発表がありました。
その直井さん以外のメンバー三人での放送は、いつもの賑やかさは勿論ありません。
冒頭で今回の騒動についての謝罪を三人で行った後に、ボーカルの藤原基央さんが増川弘明さん、升秀夫さんの総意の元、一人で今の思いを語りました。
その放送内容をまとめました。
BUMP直井由文さんの不倫報道
直井さんの不倫報道についてはこちらにまとめてあります。
ラジオPONTSUKA(ポンツカ)2020年9月27日放送内容
驚き、ショック、悲しみ、そして怒り
「ああいう報道が出て、驚きました、ショックでした」
そう語り始めた藤原さんの声は、感情が溢れるのをなんとか堰き止めているような話し方でした。
支えてきてくれた人のことを思うと悲しい、そんな風にも感じたそうです。
そして、直井さんともとてもとても長く話したと言います。
「やっぱり怒りました。どうしても納得できなかったし、許せなかったし」
直井さんは、震えながらも逃げること無く、自分にかけられる言葉を受け止めていたそうです。
自分たちが思っていた以上に大切にされてきた
騒動が報道された後、藤原さんたちは、世間の声、リスナー(ファン)の声を目の当たりにしてきたと言っていました。
「どう感じただろうか、とか、事態が事態なだけに怖ったけれども、知りたかった」
そして、『聴けなくなった』『嫌いになった』『嫌いになれないけど聴けなくなった』というグループや音楽に対する声や、直井さんに対しての怒りの声、擁護の声などたくさん見たそうです。
「いろんな声があったし、僕らもいろんな気持ちになりました。」
その声から、強く感じたことは、自分たちがどれだけ大切に、大事にされてきたかということでした。
これまでの活動の中で、リスナー(ファン)に大切にされてきたことにすごい感謝をしているつもりでいた、と。
でもそう思っていた以上に大事にしてくれていたんだ、とわかったと藤原さんは言いました。
わかっていたつもりだったのにわかっていなかったな、と。
これを聞いた時に、ファンの声が今まで以上に伝わって嬉しいという気持ちと、その発端が今回の騒動という皮肉さに、少し複雑な気持ちになりました。
20年以上ステージにたって、肌で感じてきたこと
藤原さんは、その強く感じたことについて話を続けます。
「僕らのリスナーには心に何らかの傷をね、持っている人が多いんじゃないかと思います。」
これは、藤原さんたちが20年以上ファンにむけて演奏して、歌ってきて、肌で感じてきたことだそうです。
「例えば、拭いきれないような後悔とか、恥ずかしさとか、未だにズキズキするような消化しきれない、そういうものを治らない傷のように抱えている人」
「そういう人が、僕らの音楽を、僕らが思っている以上に、とても強く信じてくれて、大切にしてきてくれているんだなぁと。」
こんなときでも、藤原さんの表現にぐっときてしまいました。
でも、BUMPのファンの方のTweetなどを見ていると、『こんな時に励まされた』『どん底から救ってくれた』という話をしている人が多いようにも感じました。
それが音楽の、歌の、そしてBUMPの曲の力なのだと、私は感じました。
チャマ一人の責任じゃないから
「そういうふうに大切にしてもらっている、そういうふうに大切にしてもらっていた音楽を生み出して演奏する立場の側から、人を傷つけてしまうような人間が出てしまった。」
リスナーに心に傷を持っている人が多いと感じていた藤原さん。
そんなリスナーがこの報道を知って、言葉では言い表せないほどショックを受けただろう、信じてくれたのに、どれだけ腹が立ったか計り知れない、と言い、そして本当に申し訳なく思っていると再度謝罪の意を示しました。
「謝っても謝りきれないし、悲しいし、悔しいし、やっぱり残念です。」
藤原さんは、音楽を作って演奏する立場の自分たちから、人を傷つけてしまうような人間が出てしまったことは、決して許されることではない、とはっきり言いました。
そして、有耶無耶にして活動していくことはできない、とも。
「ほんと、このままなあなあにしてそのままステージにたって、俺多分歌えないし。秀ちゃんも、ヒロもな、演奏できないし。」と声をかけられた増川さんや升さんが頷く声もありました。
メンバーがそんな風に思うほどですので、最初は「もうこのバンドはここで終わりにするしかないのかな」という考えにもなったそうです。
「これはチャマ一人の責任じゃないから」
「君たちは、僕らが、4人でここまでやってきたっていう、僕らの歴史の物語をめちゃくちゃすごく大切にしてくれているから」
詩も曲も作れて歌うこともできる藤原さんが目立ってしまうのは当たり前。
でも、その藤原さんが他の人ではダメなんだと信頼しているのが升さん、増川さん、そして直井さん。
4人でBUMP OF CHICKEN。
そう感じているファンはきっと多いと思います。
唯一の責任の取り方
ここから、藤原さんが一気に想いを語りました。
「でも、あのね。
じゃあ、そのメンバーの一人がこういう事態を起こしたので、僕たちのバンドの活動はここまでにします、ここで終わりにします、ていうのはね。
僕たちをここまで大切にしてきてくれてた君たちリスナーに対する責任のとり方として、どうしても正しいとは思えなかった。
それは問題の本質から逃げているとしか思えなかった。
そんなけじめの取り方は、一番君たちに見せてはいけないものなんじゃないかな、と思いました。」
言葉が震えるのを堪えるような、絞るような声でした。
「このことについて、朝まで話し合うっていうのが何回もあって。
その結果として、僕たちは、何が何でも、バンドとして音楽活動を続けなきゃいけないんじゃないかと思いました。
BUMP OF CHICKENとして音楽を鳴らし続けることだけが、ここまで僕らを大切にしてきてくれていた君たちの信頼を裏切ってしまったことに対しての責任のとり方として、唯一のものだと思いました。
それしかないと思ったし、それをやらなきゃと思いました。」
当面は三人での活動
そして今後の活動について、先に発表があったとおり、当面は三人での活動となることを告げました。
このラジオ番組についても続けるべきか迷ったそうです。
しかし、それについてもこのように話していました。
長く僕らを応援してくれている君たちに対して、今できるベストの活動責任持ってやって、それを見てもらうべきだろう、と思いました。
これから自分たちができることを全力でやっていく、と言い、来週からまた今までどおりのラジオ番組に戻るとのことでした。
しばらく三人ではありますが、来週からしっかり、僕たちの番組ポンツカをやっていきたいと思います。
よろしくお願いします。
BUMP藤原基央の謝罪を聞いたリスナーの声
報道に対しても様々な意見があると思いますし、この放送を聞いての感想も人それぞれでしょう。
しかし、そんな中で何人かが同じようなメッセージを書いていました。
“終わらせる勇気があるなら、続きを選ぶ恐怖にも勝てる”
これはBUMP OF CHICKENの『HAPPY』という曲の歌詞の一部です。
今回のBUMPの決断を、BUMPの曲で応援する。
どうかその想いが、BUMP OF CHICKENのメンバーに届くといいなと思います。
まとめ
BUMPのラジオ『PONTSUKA!!』が2020年9月27日に放送分についてまとめました。
“どうせいつか終わる旅を 僕と一緒に歌おう”
4人揃ったBUMPがリスナーと一緒にまた歌える日を願っています。